疲れることはしない

読書・アニメの感想とかを気が向いたら書くところ

江國香織「すみれの花の砂糖づけ」

ブックオフオンラインで課題文献のついでに買った本。

本はざーっと読んでしまう感じなので、詩集のこの本はものの10分ぐらいで読み終えてしまった。なんかもったいない気もするけど。

江國香織の透き通るようなものの見方―特に男女関係で―が好きでけっこう買っているのだけど、この本もそれに漏れず「美しい、、」と思わせてくれるものだった。

一歩間違えれば痛いメンヘラな感じの詩なんだけど、どこまでもまっすぐに、世間一般の男女関係にあてはめることなく、自分が見ているさまを書いているような気がする。

「父へ」「カミングホーム」「なにもない場所に」あたりがいいな~と思った。

なにもない場所に/言葉がうまれる瞬間を/二人でもくげきしたね/あれは/夜あけのバスにのって遠い町にいくときの/つめたくうす青い空気くらいまぎれもない/たんじゅんにただしい/できごとだったね(なにもない場所に)

「つめたくうす青い空気くらいまぎれもない/たんじゅんにただしい」できごとを生きてみたい、そう思わせてくれる詩集だった。