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大川小学校・南三陸町に行った

レンタカーを借りて、いわゆる被災地に初めて行った。

大川小学校はロープが張られこそするものの、建物は津波で破壊された姿のままだった。黒板があり、階段があり、津波が来る前までは普通の小学校だったものがそこにあった。

何十人もの生徒が亡くなった校庭には慰霊碑が2つ建っていた。自然と手を合わせた。空は大雨で、北上川はかなり増水していた。えもしれない恐怖を感じ、南三陸に向かった。

国道45号を西から走っていくと、「ここから過去の浸水地域」という標識が出てくる。ダム底に入っていくような気分だ。あたりはやたらと道路の建設工事をしている。

三陸は、防災庁舎などかつての中心部はほぼ道路工事で立ち入れない。常設となったさんさん商店街に車を停めて見渡すと、どこもかしこもかさ上げ工事をやっていた。そこに町があったなんて、全く実感できない。

観光客向けの店で真鯛とほやの刺身を食べた。座っているテーブルも、当日は津波の中。水の底で刺身を食べていた。

最後に、写真展をやっている写真館に入った。被災前の町を見渡す写真を見て、そこに町があったことが初めてわかった。

防災庁舎に避難する人たち。押し寄せる津波。次の写真では、その人たちのいたところはもう水面の下だった。

流された家の跡に供えてあったのか、故人に宛てたのだろう手紙の写真があった。

「~くんにこのメッセージが届きますように。今まで愛してくれてありがとう」

涙が止まらなかった。人がいなくなるということはあまりにも重い。

あちこちで工事をしている南三陸には、まるで「これから」開発を進める町のような不思議さがあった。